【実家相続の羅針盤】実家を相続したら「まず考えるべきこと」と「今すぐできる対策」を弁護士が徹底解説

「実家を相続したけれど、何から手をつけて良いか分からない…」

「税金や手続きが複雑そうで不安…」

もしあなたが今、このようなお悩みを抱えているなら、ご安心ください。実家相続は多くの人が直面する問題であり、その状況は様々です。価値ある不動産として引き継ぐケースもあれば、処分に困る「負の遺産」となってしまうケース、あるいは活用方法で悩むケースもあるでしょう。

当事務所のYouTubeチャンネルで公開した動画**「(4) 実家を相続したら最初に検討すべきこと!税金・管理・手続きの注意点等を徹底解説」**では、弁護士の片岡が、実家を相続した際に検討すべき重要なポイントを網羅的に解説しています。本記事では、この動画の内容を抜粋し、実家相続でつまずかないための重要な情報を分かりやすくお届けします。

 

1. 実家を「相続するか、しないか」を最初に決める【期限は3ヶ月】

実家を相続する上で、まず最初に、そして最も重要な決断は、**「実家を相続するのか、それとも相続放棄をするのか」**を決めることです。

かつては「親の家は子が守るもの」という考えが一般的でしたが、近年は処分に困る実家を理由に相続放棄を検討する相談が当事務所にも増えています。

【重要】判断の期限と注意点

  • 相続するかどうかの決断は、亡くなったことを知ってから3ヶ月以内に行う必要があります。
  • 相続放棄を検討している場合、親の財産に手をつけてしまうと、相続を承認したとみなされ、放棄ができなくなる可能性があります。できる限り早い段階で決断し、速やかに行動することが望ましいです。

相続放棄が増えている背景と理由

相続放棄を検討するケースには、以下のような状況が多く見られます。

  • 親に借金があり、財産よりも債務が多い(債務超過)場合。
  • 土地は地主のもので建物だけを相続し、解体費用だけがかかってしまう場合。
  • 預貯金などのプラスの財産がわずかしかないにもかかわらず、
    • 不動産が処分しにくい地域にある。
    • ハザードマップ上で非常に危険な場所にある。
    • このような場合、預貯金があっても、将来的に解体費用や土地の処分費用がかかることを考慮し、相続放棄を選択する方が増えています。
  • 新しく始まった**「土地の国庫帰属制度」**を利用するには要件があり、費用もかかるため、相続放棄の方がメリットが大きいと判断されることもあります。

2. 相続を決めた場合の「3つの選択肢」

ご自身で実家を相続すると決めた場合、主な選択肢は以下の3つです。

  1. そのまま住む:ご自身が実家に名義変更して住み続ける。
  2. 売却する:家を取り壊して更地で売却するか、建物があるまま売却する。マンションの場合はそのまま売却する。
  3. 人に貸す(賃貸に出す):不動産会社に相談して人に貸し出す。

3. 必ず行うべき「相続登記」と「税金」

実家を相続すると決めたら、以下の手続きと税金について理解しておく必要があります。

相続登記(名義変更)の義務化と期限

  • 昔は相続登記に期限がなく、親名義のまま放置されているケースも多く見られましたが、現在は相続登記が義務化されています。
  • 期限は、相続を取得したことを知った日から3年以内です。
  • 期限内に手続きをしない場合、過料が課される可能性があります。

【必要な書類】

  • 亡くなった方と相続する方の関係が分かる戸籍謄本(亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本が必要になる場合も)
  • 相続人が複数いる場合は、相続人全員で話し合った遺産分割協議書
  • 遺産分割協議書に押印した実印と印鑑登録証明書

かかる税金

実家を相続した場合にかかる主な税金は以下の通りです。

  • 固定資産税:不動産を所有している限り、毎年発生します。
  • 登録免許税:不動産の名義変更(登記)を行う際に発生する税金です。
  • 相続税:相続する財産が相続税の基礎控除額を超える場合に発生します。

4. 節税に繋がる「知っておきたい特例」

実家を相続し、将来的に売却や活用を検討している場合、知っておくと税負担を軽減できる特例があります。

  • 相続申告期限後3年以内の売却による節税
    • 相続税申告期限後3年以内(通常は亡くなってから3年10ヶ月以内)に実家を売却すると、支払った相続税の一部を売却時の税金(譲渡所得税)から差し引くことができ、節税に繋がる場合があります。
  • 小規模宅地等の特例
    • 相続した土地の評価額を最大80%減額できる制度です。
    • 適用にはいくつかの要件があります。例えば、ご自身が家を持っていない相続人が、相続税申告期限まで実家に住み続けるとメリットがあるケースがあります。
    • この特例を利用する際は、相続税申告期限までに申請するのが原則です。また、複数の対象となる土地がある場合など、相続人全員の同意が必要になるケースもあります。

5. 「やってはいけない選択肢」と「注意点」

実家相続で後悔しないために、避けるべき行動と注意点があります。

放置(空き家化)は避けるべき

  • 何もしないまま実家を放置すると、**「空き家」となり、状況によっては「特定空き家」**に認定される可能性があります。
  • 特定空き家に認定されると、土地の固定資産税が大幅に増額されることがあります。
  • 近隣住民への迷惑、防犯上の問題(窓ガラスが割られるなど)、家の損傷にも繋がります。

親族間のトラブルに注意

  • 実家や代々受け継がれてきた土地を安易に処分しようとすると、「なぜ売ってしまったのか」といった親族間のトラブルに発展する可能性があります。
  • 周囲の親族の意向も慎重に考慮し、話し合いを進めることが大切です。

まとめ:大切なのは「まずどうするか」を決めること

実家相続は、税金や手続きの知識だけでなく、ご自身のライフプランやご家族との関係性も踏まえて考えるべき、非常に多角的な問題です。動画で片岡弁護士が述べているように、**「緊急ではないが、人生において非常に重要なこと」**に時間を使うことの重要性を理解し、まずは「今後どうするのか」を決めることが大切です。

当事務所では、実家相続に関するご相談を幅広く承っております。お客様一人ひとりの状況に合わせて、最適な選択肢や手続き、税務上の注意点などを具体的にアドバイスいたします。

「この実家、どうすればいいんだろう?」という漠然としたお悩みでも構いません。まずは一度、お気軽にご相談ください。専門家が親身になってサポートし、あなたの不安を解消します。

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